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パワハラ被害でPTSD。回復への道のり

私が檜原先生のカウンセリングを受け始めた理由は、PTSDの症状から回復したかったからです。対人関係の大きな挫折(パワハラ被害)をきっかけに、PTSDと鬱を発症し、精神科に通いながら自宅で療養生活を送っていました。症状の辛さに対処できず、処方薬の過剰摂取、過食・拒食、自傷行為など、様々な方法で自分の辛さをなんとかしようとしていました。しかし、徐々に、自分を傷つける行動だけに収まらず、家族や周辺の人への怒りの爆発という形までに行動がエスカレートしてきて、自分で自分を全くコントロールができなくなってしまいました。そこで私は、やっとギブアップし、自分の回復には専門家の力が必要なのだと認め、檜原先生の援助を求めるに至りました。発病から4年がかかりました。

檜原先生のカウンセリングに通うようになり、生まれてはじめて自分の苦しみに安心して向き合える場ができました。それまで私は、病気になったのは、発病のきっかけになったトラウマ事件だけが原因だと考えていました(単一性PTSD)。しかし、心理教育を受けて、トラウマについて学んでいくうちに、そもそも私は依存症の問題を抱える機能不全の家庭の影響を受けて育ち、幼少期からの小さなトラウマの積み重ねからくる生きづらい習慣を身につけて生きてきたAC(アダルト・チルドレン)であり、その限界が発病(複雑性PTSD)という形で現れたというように理解するようになりました。同時に、私は自分を犠牲にしてでも人の役に立とう、人に認められる成果を上げようと頑張りすぎる、典型的な“共依存”・“仕事依存”の問題を抱えており、そうした自分の苦しみを癒すために食べ物やアルコールなども乱用してきたことも分かりました。

個人カウンセリングで自分のトラウマに向き合って癒す作用を続けながら、同時に、「マインドフルネス&スキルアップグループ」に参加して、より健全で楽な生き方(スキル)を身につける実践を続けて行きました。この個人療法と、グループ療法の2つが、私の回復の最初の柱となりました。
檜原先生とのカウンセリングは、私にとって、新しい生き方を試行錯誤しながら実践していくための “安全な作戦会議の場”になっていきました。それに力をもらって、セコイアの外にも回復活動を拡げ、12ステップ・プログラムの自助グループに通ったり、マインドフルネスを実践するグループに参加したり、ヨガクラスに通い始めたりと、その時々の自分の回復にとって必要な場を選択して活用できるようになってきました。

セコイアに通い始めた3年後の今の私は、PTSDも依存症からも回復し、ヨガ教師として新たな人生を歩み始めています。人の期待に応えようと頑張ることもなく、自分を大事にしながら、本当に自分のやりたい意義あることをやって生きていこうと、より主体的で自由で安定した毎日を送っています。
私にとって、PTSDからの回復は、幼少期からのトラウマを癒し、古い機能不全な生き方(習慣)を手放し、自分を幸せにする新しい健全な生き方を身につける育て直しのプロセスでした。こうした機会を得られて、今では、病気になったことに、とても感謝しています。

今もまだ依存症やトラウマの症状に苦しんでいる方へ、どうか一人で苦しまずに、適切な人に頼ってみて下さい。私にとって、檜原先生の援助を求めたことが、新しい生き方をはじめる第一歩でした。一人一人が、本来の自分自身の輝きを取り戻し、より自分らしくイキイキとした生活を送れるようになるよう、祈っています。

【参考】セコイアに通いながら2年間で取り組んだ回復プログラム
●セコイアでの取り組み(2013年2月~2015年5月)
  ・檜原先生によるEMDR・個人療法:〈60分~90分〉×99回=【103時間】
  ・心理教育受講:2時間×5回=【10時間】
  ・マインドフルネス&スキルアップ、マインドフルネス&リカバリーグループ参加:2時間×42回=【84時間】

●セコイア外での取り組み(2013年11月~2015年5月)
  ・12ステップ・プログラムの自助グループのミーティングに定期的に参加:週1回~週5回=【228時間】
  ・スポンサーシップによる12ステップ・プログラムの実践: 2時間×週1回程度=【113時間】
  ・ティク・ナット・ハン式マインドフルネス実践のグループに参加:【82時間】
  ・マインドフルネスを実践するヨガのクラスに定期的に参加:【160時間】

平成28年2月
Hさんより