自暴自棄。それが僕の暴力

 一般的に「DV加害者は治らない」「繰り返して良くならない」と言われていますが、そんなことはありません。きちんとDV加害者のための感情調節トレーニングコースを受講すると大きな変化を生みます。プログラム修了者からの感想を頂きましたので掲載いたします。
 

1. このDV加害者プログラムを受けて役に立ったことは何ですか?

①心の動きを客観視すること
 「何気ない」「変化のない」と思っている日常においても、自分の心が日々大きく動いていることを2週間単位で振り返ることで知ることができた。

②話す(=さらけだす)重要性を知ったこと
 思い返すだけでなく、話しながら自分の状況や身の回りで起きた・起こした事象を捉え直すことができた。今後は、ストレスの解消と同じくらい「ストレスに気付くこと」を大切にしたい。

 また、考えた事を文字に起こすことは自分の気づきとして良い方法になった。話すことも有力な方法であるが、いつでも自分が可能な「書く」という手段を見つけられたことは今後も役に立つと思う。

2. さらに知りたいこと、難しかったことはありましたか?

 当初の感情、目的意識を維持していくことは難しかった。何度も考えたり、忘れたりするなかで、想いが刹那的であったことに気付くと、自分の感情の方を軽視するべきなのではないと思うことがあった。

 ただ、結果的に刹那的な感情であったとしても大きな波になることがある。自分の想いを過小評価せず、向き合い続けることができるかが課題だと思う。
 

3.その他、感想・要望などありましたらご記入ください


 たとえば、仕事で悩むのは自分のミスもあれば、業務進行が芳しくなかったり、同僚との方針相違などの要因がある。家族でいえば、自分だけでなく妻の現家族も含めると人数が増え、問題はいろいろなところで起きる。子育てへのプレッシャーもある。

 すべて恩恵や喜びをもたらしてくれるものだが、一義的なものではないということを身に染みて分かった。やりたいことも、やらなくてはならないことも、できなかったことにも自暴自棄になっていた。これが改めて僕の暴力だったと思う。

 どんな状態の自分でも無理に押し殺すことが重要なのではなく、破滅的な行動を起こさないことの方が圧倒的に重要だ。言葉、身体、経済。暴力には様々な形態があるが、自分がもたらしうる脅威の兆候を自分でいち早く察知したい。

 このプログラムに意味をもたらすのは、能動的に意味を与えようとする自分の意思にあると感じる。

 「通う=自分と向き合う」ということは気楽な事ではなかった分、それを実践した自分には自信を持ち、終わりがない日々を過ごしたい。
(2020/09/30 I.Mさん)